アメリカのサプリメントに関する法律

 アメリカがサプリメント大国なのは、サプリメントでの病気予防という認識が国民に広まっているためです。アメリカの保険制度は日本のように全ての人に行き渡っているわけではないので、サプリメントへの依存度が高いのです。何らかの理由で医者にかからなければならなくなると医療費が相当なものなので、健康でいるためサプリメントに頼るのです。アメリカでは、栄養補助食品健康教育法というサプリメントに関する法律が存在します。サプリメントの法律で、アメリカではサプリメントはきちんと食品と医薬品の中間に位置づけられています。診療費が高いことや、心臓病や肥満などの疾患を持つ人が増えたことで、アメリカ国民の健康への関心は高まっています。サプリメントの利用が増えている背景といえます。今までサプリメント製品のラベルに情報が表示されていませんでしたが、サプリメントの法律によりラベルに情報が表示されるようになりました。多くの人が気軽にサプリメントに関する情報に触れられることが、アメリカがサプリメント大国になった背景にあるようです。一方、日本ではサプリメントに関する法の整備が不十分です。実際に健康被害等が出てから、取り締まるといった後手に回っているのが現状です。ようやく薬事法の改正により医師の処方箋によらなければ使用できなかった医療用医薬品の中から、医療用として使用実績があり、副作用の心配が少ないなどの要件を満たした医薬品を薬局などで処方箋なしに購入できるようになってきています。この先日本で多くの人がサプリメントを安全に使えるようになるには、アメリカのようにサプリメントに関する法律がきちんと整備されるようになることが求められます。